こんにちは。

自分の投資先は、不動産と株式がメインなのですが、現在建築中の新築物件の土地決済時に、いったん株式はノーポジションにしていました。

しかし、ずっとウォッチしていた銘柄の株価のいくつかが、購入してもよいかなといった水準まで落ちてきたので、再度ポジションを作っていくことにしました。

その中で、最初に購入した銘柄が【3925】ダブルスタンダードという会社(以下「DS社」と記載)です。

この銘柄はずっとウォッチしており、2018年の12月に株価3,000円まで落ちてきたときに購入したかったのですが、資金を不動産に回す予定があったので、見送っていました。

最近になり、業績が順調に成長している中、株価が購入検討可能な水準まで落ちてきましたので今回打診買いしました。

そこで、自分の購入理由整理もかねて、業績などをみていきたいと思います。

【株式投資】個別銘柄分析【3925 ダブルスタンダード】

ポイント

  1. 事業領域「ビッグデータの作成・提供」「活用サービスの企画開発」が成長市場にある
  2. ストック型のビジネスモデルのため、売上高や利益のブレが抑えられる
  3. 売上高・利益ともに安定して成長している
  4. SBI ファイナンシャルサービシーズ株式会社と資本業務提携。SBIグループをはじめとした今後の事業展開が見込める
  5. 今後の成長性を見込んだ株価が、妥当と思える水準まで調整されてきた

1.「ビッグデータの作成・提供」「活用サービスの企画開発」の事業領域が成長市場にある

DS社は、いわゆる「ビッグデータ」の分野における「データを作る」から「データを活用する」領域でサービス提供しています。

ビッグデータを活用しようとする企業の黒子役として、その活動を支えるのがミッションですね。

【DS社決算説明資料から抜粋】
事業説明① 事業説明②

これらの市場が拡大している根拠資料は掲載しませんが、将来にかけて拡大していく市場であることは明白だと思います。

その中でも、当社は、データを「収集」から「使える状態」まで作り上げるサービスを提供可能で、RPAやFintecなどのベースとなるデータを磨き上げる領域を握っているのは大きな強みだと思います。

2020年3月期においても、事業の柱をビッグデータ関連事業、サービス企画開発事業に据え、技術および知⾒の応用転用を繰り返しながら、サービスを拡⼤し、安定成⻑を目指してまいります。特に、強いニーズが存在するデータクレンジングサービスを、様々な企業様に提供してまいります。
~DS社 2020年第3四半期決算資料より引用~

2.ストック型のビジネスモデルのため、売上高や利益のブレが抑えられる

同社は、顧客業務の根幹となる部分で「DS社」抜きでは業務が回らない状態、いわゆるビッグデータ活用の「インフラ」を担うポジションを強く志向しています。

「ストック型案件の受注拡大・継続率維持活動の遂⾏」
提供サービスを、顧客の事業ならびに業務の基盤となる領域で取り扱われる内容に仕上げ、且つ売上拡⼤もしくは費用削減に寄与しつつ、安定的な収益確保を実現できるものに集中させています。
~DS社 2020年第3四半期決算資料より引用~

顧客企業としては、データ組成技術の自社取込みも難しいものと考えられ、強力な代替技術を持つ企業が参入してこない限りは、継続的にDS社のサービスを活用し続けることになると思われます。

仮に、取引先企業の業務フローに取り込まれると、代替も難しくなるものと思われます。

結果として、契約継続を前提としたストック型の収益が積みあがるビジネスモデルとなっており、決算のブレも少なくなるものと期待しています。

3.売上高・利益ともに安定して成長している

安定したストック収益の積上げを背景に、同社の売上・利益ともに安定成長を続けています。

特に第3四半期は、非ストック収益を多額に計上した前年同期とほぼ同水準の利益をストックベースで確保しており、利益体質が強化されていることがうかがえます。売上推移

利益推移

また、売上が好調に推移するなか、営業部門(顧客開拓コスト)が不採算になるという状況まで生じており、当面はストック収益の順調な積上げが続くものと考えています。

「営業部門廃止|エンジニアによるサービス啓蒙活動への転換」
IPO以降、断続的にお問合せを頂戴していること、既存顧客から⾒込客を随時ご紹介いただく中で、⼀層の顧客開拓コスト抑制により、高品質なサービスを実現する方針を掲げ、対応要員を専門知⾒のあるエンジニア中⼼に軸を移し、顧客ニーズを最適にくみ取る組織作りを⾏いながら、業容拡⼤を図ります。
~DS社 2020年第3四半期決算資料より引用~

4.SBI ファイナンシャルサービシーズ株式会社と資本業務提携。SBIグループをはじめとした今後の事業展開が見込める

安定的な事業成長が続く中、2019年12月26日にSBIグループとの資本・業務提携が発表されました。

SBIファイナンシャルサービシーズ株式会社による当社株式(証券コード3925)取得についてのお知らせ

DS社は、すでにSBI証券やSBI損保などの業務を行っていますが、今後はSBI関連のビッグデータ関連事業を優先して担うことを期待できます。

また、SBIグループは地方銀行との連携強化を進めており、こうした地方銀行へのサービス提供をはじめ、知見を横展開していくことによりFintec分野で大きな成長の可能性があるものと思っています。

SBI、子会社がダブスタと資本業務提携 地域金融機関を支援

5.今後の成長性を見込んだ株価が、妥当な水準まで調整されてきた

株価概要(2020年2月14日時点)

  • 株価:4,130円
  • 時価総額:277億円
  • 今期予想PER:38.02
  • PBR:19.17
  • 自己資本比率:79.3%
  • 配当利回:0.97%

チャート

(1年)
1年チャート

(3年)
3年チャート

株価は、調整を続け、近1年間で最低の水準まで調整を進めてきました。

PERは30倍台でそこまでの割安感は感じないのですが、ストック収益を中心とした業績拡大が見込まれる中で時価総額が300億円にも満たない水準というのは、十分購入できるものと判断しました。

また、大株主のSBIグループの株式取得価格が4,160円といわれており、同水準で購入できるのであれば納得感もあると考えました。

株価の高騰がない限り、中~長期で保有できることを期待しています。

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