こんにちは、ユウスケです。

最近以前の職場の同僚などから「自分も投資をしてみたい」という相談を受けることも増えてきました。

そこで、今回は、投資をする前にこれだけは抑えておいたほうが良いかなということを書いていきたいと思います。

資産運用を始める前に把握しておくべきこと

ポイント

  1. 「何を買うか」以前に、自分自身の資金全体の流れを把握する
  2. 30代後半から40代にかけて、家計のキャッシュフローが最もきつくなる
  3. 投資を継続するためには、家族やお金の環境を変える「決意」「やる気」が必要
  4. 「決意」「やる気」を継続するためには、「目的」が必要
  5. 投資は「何か儲かりそうなものを買う」という安易なものではない。

自分は、卒サラしたこともあり、友達とはこんな会話の展開になることが多いです。

友達
ユウスケは、サラリーマン卒業出きていいなぁ。自分も何か投資してみたいんだけど、何か良い投資先はある?

ユウスケ
投資したいって言っても、投資って何を買うか決めることだけじゃなくて、色々と大変だよ。

そもそも、何の目的で行うの?
投資している間は投資したお金を拘束されるし、やる気がないと成果出ないし続けられないと思うけれど、それでもやるの?

友達
そうだよなぁ・・・。

こういった場合、自分が置かれているサラリーマンの境遇がなんとなくいやという思いが「投資したい」という言葉に変換されていることが多いので、そこまで真剣に聞いていないことも多いのも事実です。

その中で、真剣な人には次の項目を聞いています。

  • 目的、期間
  • 家族構成と今後の主なライフイベント(主な支出イベント)
  • 今後の収入(給与、副業)の見通し
  • 資産と負債の状況
  • 「決意」「やる気」
  • 投資の知識
  • 相続

目的・期間などは、以下の記事にも書きましたので、ご覧いただければと思います。

なぜ、資産運用をするの?~投資の出発点だけど最も大事な問いかけです~

資産運用を始める前に把握しておくべきこと

ライフイベントから、自分の資金の動きを把握する

30代の人が投資を開始するにあたり、本当にお金が必要になる時のキャッシュアウトを過小評価している人が多いと思います。

下の図は、ライフイベントごとにまとめられた支出表です。

ライフステージ

出典:みずほ証券「ライフステージとライフイベント」 https://www.mizuho-sc.com/beginner/story1/lifeevents/lifestage.html

特に子供住宅。この2点は、いずれ大きなキャッシュアウトフローとして家計を圧迫します。また、全国転勤がある企業では、単身赴任による二重生活のコストも大きな負担となります。

つまり、30代中盤から40代にかけて、最もキャッシュフローがきつくなり、資金的に投資どころではなくなる、ということは抑えておくべきだと思います。

このキャッシュアウトフローに対しては、預金などで対応し、その上で投資用の資金を用意できればベストです。

これを言ってしまうと、多くの人から「それができれば苦労しないよ」と突っ込まれます。
でも、預金等の流動性資産を確保できないのであれば、別の方法で収入を得ながら投資に振り向ける資金を確保していくことが必要です。

  • 奥さんに仕事をしてもらい、収入源を2馬力にする
  • 副業などを考える
  • 親にお金を借りる
  • 銀行融資などを活用する
  • 家、携帯電話などの支出を極力抑える

また、20代の方などや結婚前の方であれば、将来のキャッシュアウトが膨らんでいくことを想定して、早め早めに勝負をしていくという考えもありだと思います。

つまりは、真剣に資産を積み上げていきたいという人は、「投資信託、株、FX、不動産」などの投資対象を考える前に、自分の「収入・支出」「資産・負債」全体を把握して、お金の流れ全体を変える戦略・実行が必要ということです。

家庭やお金の環境を変える「決意」「やる気」が必要

家庭のお金の流れ全体を変えるには、家族の理解や我慢が必要となる部分も出てきます。そのため、思っているより実行するにはハードルが高い部分があります。

そのため、本気で取り組んでいくには「決意」「やる気」が必要となるのです。

計画

目的を持ち、「決意」「やる気」を継続しよう

お金の流れを変えていくには、継続的な取組みが必要となります。そのため目的をはっきりさせ、モチベーションを維持していくことが重要です。

投資とは、「現在のお金を利用して、将来的な経済的価値を増やす」行為ですから、未来の明るい姿を共有して、モチベーションをもって継続していけば、きっと良い成果が出るのではないでしょうか。

職場の上司を反面教師にしてみよう

自分は幸運にも、キャッシュフローが最も厳しい40歳前後の上司からありがたい話をたくさん聞くことができました。いわゆるリーマンの「ぐち祭り」ですね。

でも、当時自分が勤めていた金融機関における40歳前後の年収は、1,000~1,200万ありました。世間では「年収1,000万円は収入上位3%に入るエリート」と思っていたのですが、実態は全くそんなことはなく「奥さんがコンビニでバイト・小遣い3万円」といった普通の生活で、強い危機感からモチベーションにかわりました。

逆に、40歳前後の方のライフスタイルが「いいな」と思える職場は、環境が良いということになるかもしれません。

何かしらの参考になると嬉しいです。