新型コロナショックで魅力を増した高配当銘柄
こんにちは。
先日、次のようなツイートをしました。
たった今、妻にお願いされたのですが、3月の株主優待銘柄を探したい方には良いチャンスですね
「優待をもらいながら3年~5年間のんびりと」という方には絶好のタイミングだと思います
JALとかANAは、インバウンドの自粛もあり暴落中です
自分もこれから家族のために探します#株主優待#株式投資 pic.twitter.com/atIqyq7yw0
— 投資家ユウスケ (@yuusukeinvestor) February 28, 2020
新型コロナウィルスの影響で、世界の株式市場は歴史的な下げを記録しました。
相場はまだまだ不安定ではあるのですが、個別株の中には配当利回りが4~5%まで達するものもみられるようになり、短期の不安定さを気にしない人であれば、買いに入れる水準になったと思います。
私の妻は、株主優待や配当をゲットして自分のお小遣いを増やしたいというタイプなので、ここがチャンスとばかりにツイートのようなお願いをしてきます。
たしかに、3月末基準で配当・優待がもらえる良いタイミングでもあるのかなということで、この週末に高配当・優待銘柄をひたすらチェックしていました。
家庭の平和維持のため、これなら買ってもよいかなという銘柄を自分なりにピックアップしたので、シェアできたらと思いアップしました。
目次
新型コロナショックで魅力を増した高配当銘柄
選定基準
- 配当+株主優待で4.5%以上の利回りを確保
- 経営の安定・継続に問題がない
- PER、PBRの水準で割安感がある
- 3月決算(3月末が配当・優待の基準日)
- 検討基準日:2020年2月28日終値ベース
候補銘柄
- 日本航空(9201)
- アサヒホールディングス(5857)
- KDDI(9433)
- オリックス(8591)
- 東邦アセチレン(4093)
- 三井住友フィナンシャルグループ (8316)
1.日本航空(9201)
【基本情報】
- 株価:2,678円
- PER:9.77倍
- PBR:0.78倍
- 配当利回り:4.11%
- 株主優待:飛行機の株主優待券
【購入検討理由】
新型コロナウィルスの影響でインバウンド需要の減少懸念から株価が急落、過去5年でみても最安となり、PER10倍以下・PBR1倍以下・配当利回り4%超という水準に達しています。
さすがに短期的には業績は悪化するでしょうが、株価としては十分織り込んでいるとみています。
また、日本のフラッグシップなので経営が傾くようなことはないと思っています。
国策として訪日外国人数増加に向けて挙げて取り組んでいるので、新型コロナウィルスの騒動が落ち着いた後、中~長期的にみて業績は回復すると思います。
自分は札幌に住んでいるので、飛行機の利用は必須。配当と株主優待をもらいながら、4~5年の時間軸で見ていれば、勝てる要素は高いと思っています。
なお、ANAもJALとまったく同じ状況なので、普段ANAをメインで利用している方は、ANA株を検討してみてはいかがでしょうか。
2.アサヒホールディングス(5857)
基本情報
- 株価:2,453円
- PER:10.27倍
- PBR:1.40倍
- 配当利回り:5.3%
- 株主優待:自社グループの優待価格販売(期待薄)
購入対象理由
アサヒビールではありません。
旧アサヒプリテック、金・プラチナなど貴金属リサイクルと産業廃棄物処理が両輪の企業です。
少し前までは、フジ医療器のマッサージチェアなどの販売も行っていました。
約10%株価が急落し、配当利回りも5%を超えてきました。
こちらの企業は、2016年以降増益傾向にあります。
次年度以降についても「コロナウィルスショック」「大統領選挙」「米中貿易摩擦」「ブレグジット」「景気後退懸念」など様々な問題が噴出する状況下、金・プラチナなどの価格が安定して推移するとみており、次年度以降もリサイクル事業がけん引して業績安定が続くとみています。
【2020年度の金価格の動向については、以下のリンクをご覧下さい】
2020年「金」への投資環境
短期的な業績への影響が軽微、中期的な成長が見込め、利回り5.3%というのは魅力です。
3.KDDI(9433)
基本情報
- 株価:3,058円
- PER:11.23
- PBR:1.64
- 配当利回り:3.76
- 株主優待:「au Wowma!」商品カタログギフト
購入対象理由
auですね。
100株保有した場合、保有期間5年未満では3,000円分の株主優待が受けられるので、配当+優待利回りは約4.7%に達します。
自分はauユーザーなのでKDDIになるのですが、ソフトバンクなどは配当利回りは6%にまで達しているので、自分の保有しているキャリアを念頭に比較してみるのもありだと思います。
KDDIは、過去一貫して増配傾向にあるので、現在の配当利回りだけではなく、将来的な配当利回りの上昇も期待できます。
今後5Gになっても、当面デバイスはスマホになるでしょうから、業績面の不安も少ないと考えています。
4.オリックス(8591)
基本情報
- 株価:1,742円
- PER:7.38倍
- PBR:0.75倍
- 配当利回り:4.36%
- 株主優待:自社取引先取扱商品等カタログギフト、株主優待カード
購入対象理由
身近なところでは「生命保険」「レンタカー」「バッファローズ」など、最近だと「空港」「水道」などのインフラ運営にまで携わる、いわゆる何でも屋さんですね。
融資・不動産・企業投資・空港運営など、金融セクターの中では変化に強く、今後も強い競争力を維持すると思います。
今回の暴落における下落幅は大きくないのですが、配当+優待が楽々5%を超える水準で購入できるのは魅力的です。
5.東邦アセチレン(4093)
基本情報
- 株価:1,200円
- PER:8.22倍
- PBR:0.58倍
- 配当利回り:3.75%
- 株主優待:クオカード
購入対象理由
溶接切断用ガス製造、産業用・家庭用LPG、器具器材の販売などを行っている企業です。
100株保有で1,000円分のクオカードがもらえるので、配当+優待利回りは4.58%になります。
今回は、すべてPER、PBRともに低水準にあるものをピックアップしたのですが、その中でも特にバリュー色が強い銘柄です。
時価総額84億円、現金同等物34億円(保有現預金74億円ー有利子負債40億円)、営業キャッシュフロー年間20~30億円。
そのため、この企業を84億円で買うと、現金が34億円ついてきて、かつ年間20~30億円稼いでくれることになるので、実質3年くらいで買収コストを回収できてしまうくらいの割安感になっています。
また、ガスというインフラを取り扱う企業なので、業績は伸びはしないものの安定推移しており、配当や優待をもらいながら長期で保有するには向いているのではないかと思います。
6.三井住友フィナンシャルグループ (8316)
基本情報
- 株価:3,484円
- PER:6.82倍
- PBR:0.44倍
- 配当利回り:5.17%
- 株主優待:なし
購入対象理由
メガバンク関連、自動車関連などは軒並み高配当になっているのですが、その中でもMUFGとSMBC、は業績に大きな変動なく今後も生き残っていくと思っています。(地銀は、相当厳しいでしょうね。)
株価が急落して配当利回り5%以上の水準であれば、長期的に大けがする可能性は低いのではないかと思っています。
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